現状の法規制について
 絵画関連材料の有害性物質については、以下のような法的規制があります。
 まず、健康面からの有害性に関して『毒物劇物取締法』および『労働安全衛生法』の「特別化学物質等障害予防規則」と「有機溶剤中毒予防規則」により取扱いの条件や表示の義務などが示されています。
 また、有機溶剤では、『消防法』により
危険物として取扱いの基準と表示が示されています。
 以下の一覧表に主な材料について示しました。
有害物質名
該当製品
毒劇法
労働安全衛生法
消防法
備考
特化則
有機則

無機化合物

砒素化合物 コバルトバイオレットライト
エメラルドグリーン
オーピメント(雄黄)
毒物 現在は、世界的に使われなくなった。
セレン化合物 カドミウムレッド 類 毒物 画材中、元も危険度の高い材料。
カドミウム化合物 カドミウムイエロー 類
カドミウムグリーン 類
その他*
劇物 第2類 その他とは、ジョンブリアンやネープルスイエローなど
カドミウムイエローを含むコンポーゼ色。
水銀化合物 (バーミリオン類は該当せず) 劇物 第2類 硫化水銀であるバーミリオンは、指定外。ただし、こ
れを加熱すると有害な二酸化硫黄ガスが発生する。
クロム酸塩類 クロムイエロー 類
クロムグリーン 類
バリウムイエロー
ストロンシャンイエロー
ジンクイエロー
クロムバーミリオン
劇物 第2類 クロム系に関しては、名前が残っていても、既に顔料が
代替されているメーカーも多い。
鉛化合物 シルバーホワイト
ファンデーションホワイト
リサージ
シッカチーフ 類
劇物 「鉛中毒予防則」にも該当。
バリウム化合物 マンガニーズブルー 劇物 (体質顔料に多く使われている硫酸バリウムは除く)
マンガン化合物 マンガニーズブルー
マンガニーズバイオレット
クルトレッシッカチーフ**
ブラウンシッカチーフ**
第2類 シッカチーフ類は、メーカーによって処方が異なる。

有機化合物

アニリン塩類 劇物  
β-ナフトール 水性絵具防腐剤 劇物  
石炭酸 水性絵具防腐剤 劇物 第3類 含有量が5%以下の物は除く。
ホルマリン 水性絵具防腐剤 劇物 第3類 第2種 含有量が1%以下の物は除く。
キシレン 油彩用画用液、リムーバーなど 劇物 第2種 第2石  
トルエン 一部フキサチーフなどに使われた 劇物 第2種 第1石  
メチルアルコール リムーバー、エアゾール製品など 劇物 第2種 アル類  
ミネラルスピリット 油彩用画用液全般、筆洗油 第3種 第2石  
テレピン 油彩用画用液全般 第3種 第2石  
イソプロピルアルコール 油彩用画用液の一部、エアゾール製品など 第2種 アル類  
エチルセロソルブ リムーバー、強力クリーナー、エアゾールなど 第2種 第2石  
セロソルブアセテート 一部メーカーの強力クリーナーなど 第2種 第2石  
酢酸イソアミル エアゾールなど 第2種 第2石  
メチレンクロライド ストリッパー、クリーナーなど 第2種

 
テトラクロエチレン リムーバー 第2種 第2種

 


画材の有害性
有害性への対策
楽屋からの提言
1-1 問題の経緯 2-1 現状の法規制について 3-1 『アートなび』からの提言
1-2 問題の発生状況 2-2 画材表示を理解する  
1-3 人体への進入 2-3 有害物処理方法(試案




このページの無断転用は固くお断り致します。