○水彩の基本色


水彩の基本色は、紙の白さを生かして使うことを前提に選ばれます。
ここに挙げた12色は、比較的濃度のある色が選ばれていますが、水を使うことにより、幅広い色彩を表現できます。また、同じ色相の色でも、透明性のウォッシュを中心に使う色と被覆を中心に使う色があり使い分けます。

■色づくり
透明水彩の色作りには、色を重ねる「重色」と直接混ぜ合せる「混色」技法があります。
重色では、変化に富んだ色彩が生まれ、混色では重みのある色調が生まれます。
同じ色相でも、塗り方を使い分けることにより豊富な表現効果を得ることができます。

■塗る
水彩絵具は水によってさまざまな表情を見せます。水をたっぷり使うと透明性で伸びやかな色面をつくります。画面に空間や広がりを作る「塗る」という効果は、画面全体のベースになる重要なテクニックです。
ポイントは、絵具と水のバランスで、水加減を思いどうりにすることが表現を思いどうりにすることにつながります。

■描く
塗ることと並んで「描く」ことは、画面に緊張感とメリハリを与えてくれます。
線描による描きこみや、点描、ハッチングによる描写が、色面とコントラストを形成します。塗るだけでは、ぼんやりとした表現になりがちですが、線描だけでも硬くなります。これらの調和が画面にハーモニーを生みます。

■拭き取り
「塗る」と「描く」は、絵具を画面に乗せていく、いわば、プラスの表現です。
水彩絵具は、水により活かされます。一度塗った絵具を水で洗い流すことも簡単です。強く描きすぎたところ、ずっと遠くの景色など、水をつけた筆や布で絵具を洗い取ることにより、新しい効果が生まれます。

■味付け
上記の基本的なテクニックに加えて、特殊な効果を導入することにより、画面に味わいが生じます。
「にじみ」や「マチエール」は、画面に変化を与えるとともに、生き生きとして魅力ある作品に欠かせない味になります。



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