■入門編〜色の作り方〜

チューブから出した色以外の色の作り方には大きく分けて3種類あります。
混色 絵具と絵具を直接混ぜる方法です。青と黄を混ぜて緑を作るような場合をさします。これを「混色」といいます。
重色 ある色の上に別の色を塗り、下層の色が上層の色を通して見えるように塗ると、2色の相互作用が新たな色を生み出します。これを「重色」といいます。
明るい空色の下地に透明な赤を薄く乗せて紫を出すような方法です。
薄塗り、ハッチング、グラッシなど
併置色 色を併置して隣りに置かれた絵具との関係で別の色に見せる方法です。これは、一種の重色ともみることができます。
鮮やかな赤と青を点で並べ、遠くから見て紫に見せるような方法です。 
点描、異種クロスハッチングなど

色を濁らさないコツ


1.チューブから出したままの絵具を使う。⇒点描は効果的
2.混色は単顔料のもので3色程度にする。中間色同士のの混色はさらに濁りやすい。
  また、透明色同士の混色は濁りにくい。
3.微妙なニュアンスはグラッシで色を調節する。
4.混色でのホワイトにはジンクホワイトが濁りにくい。

油絵具の混色について

色は、混ぜ合せると違った色彩になります。通常は、白を混ぜて明るい色を作り、ブラックやバーントアンバーを混ぜて暗い色を作ります。ホワイトの代りにジョンブリアンやネープルスイエローを用いるとニュアンスの違う明るさが出ます。またブラックを使うよりも、バーントシェンナやビリジャンでトーンを落とすほうが魅力的な影色になります。

 しかし、色は混ぜ合せることにより彩度を落としてしまいます。彩度を落とさずに別の色を作るには、重色(グラッシ)や色の並置(点描)で色を作る方が効果的です。
 油絵具の混色は、ほぼ自由です。特に、基本セットに含まれている12色や17色は、混色のためにバランス良く配色されたもので、表現に制限がありません。髪の毛や眉毛などは、ブラックを使わず、青(ウルトラマリンなど)と茶色(バーントシェンナなど)を混ぜて色を作ると自然な趣が表現できます。
 色は経験です。たくさんの混色を試してみてください。


油絵具の変色について

 油絵具でよく言われる「混色制限」は、メーカーが実験室で過酷な条件の元にテストした場合に認められるもので、通常の制作や展示の条件下では大きな心配はいりません。
 もし、厳重に注意する場合には、ウルトラマリンを含む絵具とシルバーホワイトの混色が最も要注意です。
 現在では少なくなりましたが、コバルトバイオレットライトという紫は、鉄を成分とする絵具で変色を起こすことがあるので、単独で用いた方がよいでしょう。
 また、クロムイエロー系やクロムグリーン系、およびエメラルドグリーンなどの色は、乾燥するにしたがい黒ずみます。
 ローズマダーやピンクマダーなど透明性の赤は、ホワイトとつくるピンクが時間の経過とともに薄くなることがあります。ホワイトの上にグラッシをかけて色を作る絵具に適します。
 レーキ系の絵具は、下塗りに使うと、上の絵具層を透して色が滲み出すことがあります。ブリードといいますが、白っぽい画面構成の作品では注意を要します。



目次 | 戻る | 次へ




画材なびTOPへ


このページの無断転用は固くお断り致します。