/フレスコ画の種類
○フレスコ画用顔料(耐アルカリ性の強い顔料)


フレスコ画は、漆喰やセメントなどのアルカリ性の強い支持体に直接描かれます。したがって、耐アルカリ性の強い顔料のみが使用できます。その他、次のような性質のものが使いやすいといえます。
 
○耐アルカリ性の強い顔料であること。
(支持体からの制約)
 
○耐光性の強い顔料であること。
(保存上の制約)
 
○水となじみやすい顔料であること。
(絵具になりやすい)
 
○微粒子の顔料であること。
(壁に吸い込みやすい)

歴史的にフレスコ画に使われてきた顔料と、クサカベ・ピグメントのうち、耐アルカリ性が強く、フレスコ技法に向くものを色相別に列挙します。

 
古典的顔料
現代的顔料
ホワイト類
炭酸カルシウム(ビアンコ・サン・ジョバンニ)
霰石(CaCO 3)
白雲石(CaMg(CO3)2)
[シルバーホワイト]
チタニウムホワイト(アナタ-ゼ)
バイオレット系
マルスバイオレット
チリアンパープル**
コバルトバイオレット
パーマネントバイオレット
ブルー系
ラピス−ラズリ
アズライト
エジプトブルー(CaCuSi4O10)
コバルトブルーディープ
コバルトブルー
コバルトブルーデルフト
コバルトブルーマリーン
セルリアンブルー
フタロシアニンブルー
グリーン系
テールベルト(緑土)
マラカイト
オキサイドグリーン
コバルトグリーン
イエロー系
イエローオーカー
ネープルスイエロー(鉛錫黄)
ナチュラルオーカーライト
カドミウム系イエロー
プライムイエロー
レッド系
[辰砂=バーミリオン]
[フレンチバーミリオン]
カドミウム系レッド
ピュアレッド
プライムレッド
クリムソンレーキ
ブライトレッド
ブラウン系
ローシェンナ
バーントシェンナ
ローアンバー
バーントアンバー
赤鉄鉱
カプトモルトゥム

バンダイクブラウン
ローシェンナトランス
バーントシェンナトランス
ライトレッド(合成赤色酸化鉄)
ブラック系
ピーチブラック
アイボリーブラック
黒鉛=グラファイト
カーボンブラック
マルスブラック
     
     
 
青字は、およそ2000年前のポンペイの壁画で確認されている顔料。
[ ]はフレスコ不適正と考えられる顔料。
 


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